「羊と鋼の森」を読みました。
本屋大賞の作品です。
ピアノの調律師が主人公で、映画化もされましたので、
ご存じの方も、多いと思います。
私は、14歳の時に、ショパンが好きになりました。
でも、それを他人に話したりはしませんでした。
大人になってからは、
ショパンのピアノの演奏会に通うようになりましたが、
公言はしていませんでした。
ある日、会社で他部署の社員がやってきて、
急な用事で行かれなくなったので、かわりに、ショパンコンクールで優勝した、
ブーニンのコンサートに行ってくれないかとチケットをくださったのです。
差し上げるなら、ショパンが好きな方にと、聞いてきたのだそうです。
社内では、ショパンのコンサートに行っているという事が、ばれていたのですね。
でも、なんというラッキーでしょう!
演奏も素晴らしく、音が、体をマッサージしているかのようでした。
ブーニンのコンサートは、他のコンサートとは、雰囲気が全然違いました。
若い女性ばかりで、演奏が終わると、
花束とか お手紙とか プレゼントを抱えた大勢のその女性たちが、
わーっ と、競うように、ステージの方に、駆け寄ったのです。
ブーニンは、それを受け取ることはしないで、まるで貴公子のように、
胸に片手を当てて、ステージを左右に歩いて、会釈をしていました。
一人ひとり受け取っていたら、何時間かかるかわかりません。
だって、花束は、サントリーホールのステージの端から端まで、
山のように積み上げられているのですから。
昨年のシャルマントの合唱曲は、アカペラの楽曲でした。
ピアノの伴奏があると、前奏の時に、歌い出す気持ちの準備ができるのですけれど、
アカペラは、気持ちの準備が難しいですな。😊
0 件のコメント:
コメントを投稿